スライドを作るときに気にすること
02 Nov, 2025
発表スライドを作るときに私が気にすることを整理してみる。
体裁を気にしすぎると時間が無くなってしまうので、なるべくテンプレートにして使い回すとよい。
これを結構参考にしていた
単位の表記 問題
誤読する。
2 k m / s は 2 、k 、m 、s − 1 の積に見える。
訓練を受けていないと思われたり、内容の善し悪しにかかわらずネガティブな印象を持たれる。
規則を守っていないと気になる。
SI Brochure 9th editionのp. 130には次の記述がある。
"The symbols for quantities are generally single letters of the Latin or Greek alphabets, printed in an italic font, and are recommendations . The symbols for units are printed in an upright (roman) font and are mandatory "
対処(?)
v = 1 km/s が適切。以下、誤った表記の例。
v = 1 km/s :値と単位の間にスペースが無い。
v = 1 k m / s :単位が立体でない。
v = 1 [ km/s ] :単位に括弧は不要(曖昧さを無くすために必要な場合はある)。
v = 1 km/s :量の記号が斜体でない。これは誤りというか非推奨だが、一応入れておく。
とにかく、1つの式の中、1つのページの中、1つの文書の中で一貫性を持たせてほしい(単位に限らず)。
産業技術総合研究所 計量標準総合センターが国際単位系(SI)についての見やすいパンフレットを作成・公開されているので、一度目を通してほしい。
国際単位系(SI)は世界共通のルールです ~すべての時代に、すべての人々に~
SI Brochureは面白いが、体裁を整えるだけの用事なら全部読むのはちょっと長い気もする。
数式 問題
スカラーに太字を使ったり、ベクトルに太字を使わなかったりすると誤読する。
関数や量に情報を追加する添え字における立体・斜体の誤用。
(特にPowerPointで)分数の括弧が小さかったり、インライン数式に分数をぶち込んでいると気になる。
対処
スカラーは斜体、ベクトルは太字斜体、テンソル量は太字のイタリックのサンセリフを使う。
参照: 国際純正・応用化学連合「物理化学で用いられる量・単位・記号 第3版」
量は斜体、そうでないなら立体、が基本。
sin x を s i n x と書くと、s 、i 、n 、x の積と読まれる(可能性がある)。
大体の人は sin ( x ) と解釈するだろうが、それでも見ていて気持ち悪い。
ポピュラーでない関数だったら誤読される可能性は高まりそう。
添え字についても同様。
v m a x ではなく v max が適切。
x が量なら v x ではなく v x が適切。
PowerPointで分数を打ったとき、ちゃんとやれば括弧の大きさが自動で調節されるはずなので、ちゃんとやってほしい。
余談:LaTeXでも括弧の大きさを気にせずに書く人がいますね・・・。
インライン数式で分数を使うなら a b ではなく a / b とする方が見やすい。
フォント 問題
対処
フォントサイズを大きくする。
フォントを太くする。
明朝体、セリフ体を使わない。
ゴシック体、サンセリフ体を使う(元が細いゴシック体もあるので注意)。
ユニバーサルデザイン(UD)フォントを使う。
私はBIZ UDPゴシックを好んで使っている。
BIZ UDゴシックは半角英数が好きでない。
どちらかといえば、プロポーショナルフォントが好き。
プロポーショナルフォントは、文字によって幅が異なるフォント。
等幅フォントは、どの文字も幅が同じフォント。メイリオなど。
欧文フォントは模索中。この前はNoto Sansを使った。数式用のNoto Sans Mathもあるので。
古いPCでは対応していないフォントを使ってしまうと、フォントが置き換えられてしまって、レイアウトが崩れることがあるので注意が必要。
図・画像 問題
図の軸ラベル、目盛りラベルが読めないと正しく解釈できない。
解像度が低い画像があると気になる。
画像内の文字(軸ラベルや注釈)が読み取れないのはもっと気になる。
対処
予めスライドのサイズに合うように図のフォントサイズをでかくして図を出力する。
ページに埋め込まれている画像ではなく、「新しいタブで画像を開く」などして、高解像度の画像をダウンロードする。
スクリーンショットするときは、対象部分がスクリーンいっぱいになるまで拡大してから撮る。解像度が上がると思っているので。
オリジナルの画像がガビガビの場合は諦めるが、文字くらいは編集して見やすくする。
簡単な模式図の場合は自分で作り直す。
オリジナルの画像を背景にして、PowerPointやInkscapeやらでポチポチ作る。これくらいの時間はあるでしょう。
ページ数 問題
小さい、薄い、場所が悪いと良くない。
PowerPointのデフォルトは最悪な印象がある。
ページ数が画像やテキストで隠れると、ちょっと嫌。
あと何ページあるか分からないと不安。
対処
ページ右上に入れる。
ページのタイトルと同じ高さなので、他のオブジェクトを被せにくい。
右下とかにあると、ページ数のためのスペースが必要で窮屈になりそう。
1/n みたいに、現在のページ数/総ページ数のフォーマットで書く。
ほか
問題・対処が面倒になったので適当に並べておく。
箇条書きのレベルが変わるときは記号を変えたい。
▶、⦁、◾と使い分けている。
PowerPointのチェックとかごつい右矢印もよさそう。
記号と文章のスペースが変に広いのも好きじゃない。
余談
私はカーソルをポチポチして作るWYSIWYGが嫌いなので、TypstのTouyingを使用している。
#notation
#presentation